40代、「怖い人」にはなりたくなかった

20代で一児の母となったMEGUMIさんは、美容にとどまらずさまざまなことに関心が高く、かつては子供服のプロデュースをしたことも。現在は、女優業はもちろん、石川県産の食材を生かしたCAFEを金沢で経営したり、日本のショートフィルムやCMを海外に届けるために複数の作品をプロデュースするなど、実業家としても活躍している。

40代になったときに「怖い人」にはなりたくないと思っていました。人って疲れていると表情が険しくなって、どうしても怖い表情になりますよね。そうすると話しかけにくくなる。それは避けたかったです。

年を重ねると立場に重みが出てくるし、私はプロデュースや社長業もやっているから、いろいろな場面で意思決定しなければならないこともあり、どうしても厳しい表情になることも。だからこそ「MEGUMIさんは怖い」と言われるよりは「MEGUMIさんは話しやすい」と言われたい。そのためには「キレイ」でいるほうがよくないですか?

美容マニアになったことで、お肌の整え方、メイク方法など、自分なりのものを取り入れて楽しんでいますが、いつの間にかウキウキとご機嫌な自分がいることに気がついた。自分の好きなことをやっているから、なんですね。

「話しやすい人」って、やさしそうで話しかけたら受け入れてくれそうな人ってこと。顔がキレイなだけじゃなくて、態度も穏やかで、いつもご機嫌っていうことですよね。そして、姿勢もよくて、はつらつとしているほうがいい。そのためには体も鍛えないといけません。私はなるべくジムにも行くようにしているし、ウォーキングもしています。40代に入った今、運動習慣をつけておくって大切だと思うんです。

食事にも気を遣っています。家族のために、そして自分のために、なるべく家で食事を作るようにしているし、旬の野菜も欠かしません。食べないで痩せるとパワーも落ちるし不健康な感じになる。ちゃんと食べて、体を動かして、代謝して、体型を整える努力をしていかないと、戦闘力がなくなっちゃうんですよ(笑)。毎日が楽しくて、ご機嫌でいられるのは幸せなことです。

もちろん、仕事をしていれば腹が立つこともあれば、むかつくこともあります。「そのぐらい自分で決めてよ!」と思うこともあれば、次から次へと判断して決定していかなくてはいけないプレッシャーもあります。そんなときは自分の気分転換の方法を知っておくことが大事。

私の気分転換は、瞑想です。目を閉じて呼吸に集中する…これによってますますクリエイティブな感覚が研ぎ澄まされるようになりました。もともと心配性な私ですが、瞑想のおかげで心の整え方もわかるようになった。また自分を客観視できるようにもなりました。自分の気持ちを数値化し、調子のいいときを100とするなら、さっきの私は20だけど、ちょっと落ち着いたから60に上がってきたな、とかね。

美容にはまったことで、お肌が整ったら、次は運動を取り入れて、食べ物や生活に気を付けるようになり、体が整い、心まで整ってきた。この本を読んだ方にもそんなふうに、どんどん自分の扉を開けてほしいと思います。

見ているだけでも美しくなれそうな、MEGUMIさんのメイク道具やスキンケアグッズの写真も楽しめる1冊。『キレイはこれでつくれます』(著:MEGUMI/ダイヤモンド社)より〈撮影:217..NINA〉