気持ちが続く限りサポートは惜しみなく

眞秀はこの春、小学校5年生になりました。みるみる背が伸びるし、足も大きくなるしで、しょっちゅう着物の丈を出している気がします。今日も足袋がきついようで、足が痛いと少々ご機嫌斜め(笑)。たぶん、あっという間に私の身長を追い抜くでしょうね。

声変わりがはじまると、歌舞伎役者としては中途半端な時期を迎えます。子役として役がつく体の大きさでもなければ、大人の役をできるわけでもない。10代後半まで舞台に出ることが少なくなるのは、いずれさまも同じです。

そんな舞台に立てない時期になにをするか。腐らず、一所懸命に稽古を重ねた人は、その後の演技に生きてくるとよく聞きます。眞秀はどうなるんでしょうね。こればかりは本人が決めることなので、いまはまだよくわかりません。

将来的に歌舞伎役者としてやっていくと覚悟を決めたなら、もちろん全面的にサポートするつもりです。厳しい世界ではありますが、やりたいと思う気持ちが続いている限りは応援したいですし、先輩方にかわいがられる人になってほしい。私もいろいろな芝居を一緒にできたらいいなと思っています。

まずは5月の初舞台を元気に全うすることを心から願うばかりで、私も千秋楽までは仕事をお休みして、眞秀のことを最優先に考えるつもりです。大向こうさんも従来通りで解禁になりますし、私も歌舞伎座の入口では、マスクのない笑顔で皆さんにご挨拶できればと思っています。