過干渉に苦しむ就職を控えた女の子
3組目は、過干渉に苦しむ就職を控えた女の子である。(3組目は親は出ず、女の子のインタビューのみ)彼女の話では、母親は感情のコントロールが苦手であり、また自身の価値観を押し付けてくるのだという。そして母親の方は、娘と仲が良いと思っているようだ。
彼女は「親と離れたい、好きじゃない、だけど離れると母親がどうなるか心配だ。それに、本当は、母親のことを好きになりたい」と言った。
わたしは、彼女の気持ちが痛いほどわかる。親のことが負担になることも、親を嫌う自分が嫌になることも、嫌いになりきれないことも、どうしたらいいかわからず八方塞がりで、考えただけで心身が疲弊するような感覚も。
彼女は一度友人に母親のことを話してみたことがあるそうだが、「やば!」とひかれてしまったようだ。
それもよく理解できる。わたしは若い頃、母親とのことを友人には話せなかった。どう思われるだろう、軽蔑されないだろうか、世間体も気になった。友達にひかれるのは、嫌だ。
思えば母親との問題を大きく抱えている時、本当の意味で心が晴れたことは、なかったように思う。
(3組の子どもの悩み、どのような方向へ向かうのかは、番組をみていただきたい)