複数の感覚過敏で困っている子もいる
発達障害の子は感覚に特有の問題を抱えていて、だから日常生活のなかで苦痛を感じている場合があるのです。
たとえば感覚の「過敏性」は、発達障害のある子どもたちにはよく見られる特徴です。
しかし、一般的な発達段階をたどって成長してきた大人には、なかなか理解できません。
だから〈これは単なる「わがまま」だ〉と判断して子どもを叱責し、知らず知らずのうちに傷つけていることがよくあります。
近年は聴覚過敏がよく知られるようになってきて、それは喜ばしいことですが、聴覚以外の感覚に過敏性がある子もたくさんいます。
また、複数の感覚過敏で困っている子もいます。そのことを、もっとたくさんの大人に知ってほしいと思います。知るだけでも、ずいぶんと理解は進むからです。