今は、スマートフォン(iPhone)とタブレット(iPad)中心で、パソコンはほとんど開かなくなりました(写真提供:宝島社)
昭和7年生まれ、2022年に90歳となった大崎博子さんは、都営住宅でひとり暮らし。78歳からパソコンをはじめ、日々のくらしを綴ったTwitterは大人気で、フォロワー数20万人を超えています。「後期高齢者」を《高貴香麗者》と表現する大崎さん。お金がなくても、日々のちょっとした工夫で生活は整い、心も体も健やかでいられると語ります。毎日を朗らかに過ごす心がけとは――。

スマホとタブレットは生活の中に溶け込んでいます

私がパソコンを始めたのは、2010年12月、78歳のときです。ロンドン在住のひとり娘から、「パソコンが使えるようになれば、日本とロンドンでも無料で通話できる」と言われたことがきっかけです。

以前は、国際電話をすると、ものすごくお金がかかったんです。電話代がかからなくなるなら、すごく便利だな、と。それと、大好きだった東方神起の動画も観られるとも聞いて、それなら始めてみたいと考えたのです。

パソコンは、Macを選びました。なぜなら、当時、アップルストアでは、「1年間通い放題で9800円」というパソコン教室を開催していたからです。

本来は機械オンチな私ですが、身近にパソコンを教えてくれる人がいなくても、通い放題の教室なら、何度でも教えてもらえそうと考えました。だから、使えるようになるまで、せっせと銀座のアップルストアまで通いました(※)。

※現在、アップルストア銀座でのパソコン教室は開催されていません。