パートナーは、自分の半身ではなく99%

阿木 繰り返しになっちゃうけど、私はあなたと結婚していなければ、作詞家には100%なっていなかったと。そもそも「作詞家」という職業があることすら、意識の中になかったもの。あなたは出会った頃から「作曲家になりたい」と言ってたけど。

宇崎 縁だよね。僕にとってあなたは、日常生活でも仕事でも、すべてにおいてなくてはならない存在ですよ。仕事で旅に出た時なんか、メンバーやスタッフとご飯食べてホテルの部屋に入った途端、もう何もできない。あとはお風呂に入って寝ればいいだけなんだけど、どうしたって99%が欠けているような気がして全然ダメなんだ。今は携帯電話があるから声は聞けるけど、自分の全部がはらはらと消えて無くなっていく感じがしてね。何もガードしてもらえないという気持ちになる。普段それだけ、あなたにガードしてもらってるってことなんだろうね。よくパートナーのことを「自分の半身」って言うけど、僕の場合は半分どころか99%だよ。(笑)

日常生活でも仕事でも、すべてにおいて妻の阿木さんはなくてはならない存在(写真提供◎宇崎さん)

阿木 わあ、それはまずい。(笑)

宇崎 おかげで毎日が楽しくて、結婚して良かったと毎日思ってます。

阿木 よく私たちがこういう話をすると、「本当に仲がいいんですね、秘訣は?」って聞かれるけど……。

宇崎 普通は長く一緒に居ると飽きたりするんだってね? 僕には、なんで飽きるのかがわからない。(笑)