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〈原因〉甲状腺を敵とみなし攻撃してしまう
人間には外敵を排除するために「免疫」が備わっています。ところが、その免疫の仕組みに異常が生じ、外から侵入したウイルスなどの「敵」ではなく、自分の身体の組織を攻撃対象にしてしまうことによって起きるのが「自己免疫疾患」です。
バセドウ病の場合、甲状腺を攻撃目標とした自己抗体が甲状腺を刺激することで発症します。その刺激が甲状腺ホルモンを過剰に分泌させるのです。しかし、自己免疫疾患を引き起こすそもそもの原因は、まだわかっていません。
バセドウ病の患者は、男女比が4対1と女性に多く、20~50代の女性がとくに発症しやすいというデータがあります。しかし最近では、高齢者にも患者が増えています。