「最初の20年間はひとりぼっちで孤独だった私ですが、40歳からの19年間に神様から友達という最大級のプレゼントをいただきました」

神様からの最大級のプレゼント

というわけで、晴れて6月末日をもって事務所を辞めることになったのです。「大きな事務所を離れて不安はありませんか?」と聞かれるのですが、全然ないです。それはひとつには目の前に仕事があるからだと思う。

レギュラーでやってきた仕事は、考えてみたら、どれも自分で取ってきた仕事ばかりでしたが、事務所を辞めたとなれば打ち切りも十分考えられました。でも、プロデューサーにお詫びに伺うと、どの方も「邦ちゃんと仕事をしているんです」と言ってくださり、仕事は減らなかったのです。

もうひとつは、友達に恵まれたこと。ピン芸で「友達なんかいらない」と言い放ち、実際、最初の20年間はひとりぼっちで孤独だった私ですが、40歳からの19年間に神様から友達という最大級のプレゼントをいただきました。人間関係を作るには、やはり相手のために時間を使うことが必要ですね。一人で突っ走るよりもよほど豊かな時間があることを、友達に教えてもらいました。

また、2007年に乳がんになり、免疫力を上げるには歌がいいとお医者様に勧められて、がん撲滅を目指し『スター混声合唱団』を立ち上げました。そこでも友人たちに助けられています。病院で患者さんと歌ったり、海外公演をしたり、被災地をまわったり。

事務局がないので、運営はすべて自分で行っています。チャリティということもあり、誰かに任せることなく、タレントさんたちへの声がけも私が直接お願いするのです。出演のオファーが来ると、主催者の方にも会いに行きますよ。ホールの様子を見たり、細かい要望を伝えたり。そういうことを何年も続けてきたので、これはフリーになってもやっていけそうだなと。