この記事の目次
〈症状〉血管が浮き出て、でこぼこに。潰瘍ができることも
〈原因〉静脈が緩み、圧力がかかり、弁が壊れる
〈治療〉レーザー治療が保険適用に。日帰りで根本治療が可能 〈予防〉立ちっぱなしを避ける。ダイエットも効果的

〈原因〉静脈が緩み、圧力がかかり、弁が壊れる

血液はふくらはぎや太ももの筋肉の収縮により押し上げられて静脈を通り、心臓の方向へ上がっていきます。こうした働きから「足は第二の心臓」と言われます。

下の左図のように静脈には一方通行の弁があるため、上がった血液は落ちてきません。しかし静脈が緩み、圧力がかかることで弁が壊れると、血液は逆流して足の細い静脈によどみ、静脈瘤ができます。女性に多いのは、妊娠・出産や女性ホルモンが発症に関係するから。妊娠中に分泌される女性ホルモンは、子宮をリラックスさせますが、子宮と同じ平滑筋でできている静脈もたるみやすくなるため、静脈の弁がききにくくなるのです。

また、妊娠中は、子宮が足の付け根にある静脈を圧迫することが原因で血液が心臓に戻りづらくなります。

 

下肢静脈瘤のメカニズム