時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは東京都の60代の方からのお便り。昨年、足を骨折して入院した際、姉とのLINEでカチンときたことがあったそうで――。
夫に家事をさせない姉
昨年、足を骨折して入院した。夫は60代のサラリーマンだが、家事全般をこなせるマメなタイプだ。歩くことも立つこともできなくなった私が入院するまでの約2週間、洗濯ものを畳んでタンスにしまうこと以外の家事は夫に任せることができた。
入院後、5歳年上の姉とLINEをしていたときのこと。姉が「洗濯も(夫に)やってもらっていたの? パンツも?」と聞いてきた。「パンツも洗ってもらってたよ」と返信すると、すぐに姉から「パンツを干すのもやってもらってたんだ! 感謝しないとね!」と、びっくりと言うよりは、やや非難めいたニュアンスの返事が。
カチンときた。立つこともできない私に洗濯ものを干せとでも? 這ってでもやるべきだった?
40年以上専業主婦として過ごし、家事が好きな姉の自慢は、「夫に家事をやらせたことがない」ということ。
対して私は、結婚するときに夫から、「俺は家事もできるから、君に主婦業だけを求めることはしない。その代わり常に刺激を与えてくれる存在でいてほしい」と言われた。
かといってその言葉を盾に夫に家事を押しつけたことはない。私は出産後も仕事を続けたし、私たち夫婦はこれでバランスが取れていた。
夫に家事をさせないことを誇りとする姉のやり方も、尊重されるべきだろう。でも将来、姉に家事ができなくなるようなことが万一起きたら、子どももおらず、家事をほとんどやったことのない義兄は大丈夫なのだろうか、とちょっと心配になる。
余計なお世話だとは思うが……。