交感神経と副交感神経の正しいリズム

自律神経という言葉は、健康に欠かせないキーワードとしてよく耳にしますね。

そのバランスが大切で「自律神経を整えれば健康になる」と言われたりしますが、腸の動きが活発になるか、鈍くなるかは、主に自律神経の働きに影響されるのです。

自律神経というのは、私たちの意思と関係なく、体を動かすために働いている神経です。

『結局、腸が9割 名医が教える「腸」最強の健康法』(著:川本徹/アスコム)

この体中に張り巡らされた神経が臓器に信号を送っていて、呼吸をするために横隔膜を動かしたり、心臓を動かすなど、生きていくために必要な体の動きに関係しています。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり、常に両方が働いているのではなく、1日の中でどちらかが優位に働いている時間帯がだいたい決まっています。

簡単に言うと、交感神経が優位に働いている時は、体は活動的で緊張感を持っている状態。

副交感神経が優位になると、体はリラックスした状態になって休息のための動きをします。

ですから、太陽が昇っている朝から昼間の間は交感神経が優位に、夕方から夜は副交感神経が優位になるというのが正しいリズムです。