長年家族ぐるみのつき合いをしてきたという、タレントのうつみ宮土理さん(右)と歌手の太田裕美さん(左)(撮影:鍋島徳恭)
長年家族ぐるみのつき合いをしてきたうつみ宮土理さんと太田裕美さん。いつも朗らかに見えるお二人にも、心と体の危機がありました。過去を振り返りながら、今を生き生きと暮らすためのヒントを探ります(構成=丸山あかね 撮影=鍋島徳恭)

<前編よりつづく

抗がん剤治療でドンヨリしたことも

太田 人生は思いがけないことが起こりますよね。私は64歳、デビュー45周年の時に乳がんが見つかりました。まさか自分が病気になるなんて!

うつみ その頃だって電話でやり取りしていたのだから、教えてくれたらよかったのに。ちっとも知らなかった。

太田 初期ではなかったから、心配をかけるだけだと思って言えなくて。公表したのも症状が落ち着いてからでした。

うつみ いつ気づいたの?

太田 春先に胸に大きめのしこりを感じて、検査をしたんです。

うつみ それでも45周年のコンサートに立ったんでしょ?

太田 ソロコンサートの後に手術して、退院3日後にはステージに立っていました(笑)。内視鏡手術だったので、ダメージも少なかったんです。

うつみ すごいわあ。