幼い子が、道にアイスクリームを落とすという小さな失敗をしました。あなたはどんなふうに声をかけるでしょう? 「あーあ、やってしまったね。でも、みんなやってしまうこともあるよ。斜めに持っていたから、落ちてしまったんだね。次からはよく注意しようね」などと、声をかけませんか?
もし毎日、厳しい言葉を幼い子に伝え続けたりしたらどうなるでしょうか? 子どもはきっと、適切な自信を持つことができなくなります。
小さな子どもに伝えるように、自分への言葉も丁寧に優しく伝えてみてください。また、つい自分に厳しくなってしまう人は、気持ちを声に出してみてはいかがでしょう。
心のなかだけで言葉を唱えていると、どこまでもつらく厳しい声を自分に浴びせてしまいがちです。誰も聞いていないから。
そこで、あえて声に出してみると、自分がどんなに辛らつな言葉を使っているか、自覚できるようになるでしょう。音で聞くことで客観的になり、自分が発している言葉に縮み上がってしまうかもしれません。
自分へのだめ出しは、頭のなかのような閉じた場所ではなく、言葉に出して明るい場所で。
少しずつ、自分への言葉がけをギフトと思ってポジティブで建設的な言葉に直していきましょう。インナートークの質を上げていくと、自分のなかの傷付いていた箇所が、少しずつ癒え、前向きになっていくはずです。