イメージ(写真提供:Photo AC)
高病原性鳥インフルエンザの流行により大量の鶏が殺処分となった影響で、「物価の優等生」といわれてきた卵が高騰しています。卵不足も深刻で、外食チェーンや弁当チェーンなどでは、料理に使用する卵の量を減らしたり、卵を使用した料理の提供を休止したりするなどの対応に追われています。卵の流通が安定するのは2024年春ごろといわれており、まだ当面の間は卵不足の状態が続きそうです。卵の入手が難しくなった今、卵を別の材料で代用する家庭が増えているほか、植物由来の「代用卵」も注目を集めています。
この記事の目次
深刻化する卵不足
なぜ卵が高騰・不足しているの?
北海道では特に深刻!
卵の代用案 植物から作られる「代用卵」 代用卵のメリット 代用卵のデメリット

深刻化する卵不足

 

なぜ卵が高騰・不足しているの?

ウクライナ情勢により鶏の飼料価格と光熱費が高騰したことに加え、高病原性鳥インフルエンザが追い打ちとなりました。2022年10月ごろから、全国で鳥インフルエンザが流行し始め、これまでに1500万羽以上の鶏が殺処分されています。そのうち約10%が卵用の鶏だといわれています。これが卵の価格高騰に拍車をかけ、さらに供給不足にもつながりました。

卵の供給が不安定になったことにより、スーパーで卵が品薄になったり、飲食店で卵を使用したメニューの提供を休止したりするなど、さまざまな方面に影響が及んでいます。

現在、鳥インフルエンザはピークを脱し、徐々に収束に向かっていますが、卵の供給が安定するまでには一年ほどかかる見通しです。

 

北海道では特に深刻!

3月から4月にかけて、北海道の鶏卵の主産地である千歳市の養鶏場で相次いで鳥インフルエンザが発生しました。殺処分された鶏は120万羽以上に及び、これは道内のニワトリの飼育数の2割以上にあたるといわれています。この影響で、北海道では卵の入手が困難な状況が続いています。

SNSでは、

「スーパーでひと家族1パックまでの販売制限がされていた」

「スーパーに開店前から並んでなんとか買えた」

「3週間ぶりに買えた」

など、北海道在住の人たちによる窮状の声が多数寄せられており、他の都府県以上に卵の入手が困難になっていることが窺えます。

このほか、北海道では卵を使用したお菓子の製造にも影響が出ているようです。人気菓子「白い恋人」を手がける石屋製菓(札幌市)は、1月から同商品の減産を行っています。またオンラインショップでも販売を休止しており、販売再開時期は未定とのことで、今なお品薄の状態が続いています。

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