どんな毎日が人に福をもたらすのか

善行、修行という言葉は、あまりに堅苦しく、私には遠い。

ですので、「あくまで色や形などが自分に似合っている、ふさわしい、無理を感じさせないことやモノが、その人をもっとも幸せにする」と自分なりに解釈しました。

「始末」と「福分」。

二つの共通点は、新しいものや、値段・価値が高いものだけが人を満足させるのではないということ。吟味して手に入れたもの、身についたものを使いこなす毎日こそ、その人に福をもたらすのだ、と教えてくれているように私には感じます。

それでいえば、プチプラ節約生活を始めたことで、身も心も元気になった私はまさに「福分」をいただいたわけです。

また幸いといえば、ありがたいことに、まもなく二冊目の著書をマガジンハウスさんから出させていただくことになりました。

新しい本では、過去お金に振り回されていた私が、いかに「福分」を得るに至ったか、そんな内容をまとめたつもりです。機会がございましたら手に取っていただけると幸いです。


72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』(著:紫苑/マガジンハウス)

年金月5万で暮らす紫苑さんが節約する上で学んだ「自分を本当に幸せにしてくれるお金の知恵、工夫、考え方」を40の言葉とともにお伝えします。

シングルマザー×フリーランスという不安の掛け算の中、お金に振り回されて生きてきた人生が「最高の今」に変わった理由とは? 豪奢でも清貧でもない。わたしとお金の付き合い方。