どんな毎日が人に福をもたらすのか

善行、修行という言葉は、あまりに堅苦しく、私には遠い。

ですので、「あくまで色や形などが自分に似合っている、ふさわしい、無理を感じさせないことやモノが、その人をもっとも幸せにする」と自分なりに解釈しました。

「始末」と「福分」。

二つの共通点は、新しいものや、値段・価値が高いものだけが人を満足させるのではないということ。吟味して手に入れたもの、身についたものを使いこなす毎日こそ、その人に福をもたらすのだ、と教えてくれているように私には感じます。

それでいえば、プチプラ節約生活を始めたことで、身も心も元気になった私はまさに「福分」をいただいたわけです。

また幸いといえば、ありがたいことに、まもなく二冊目の著書をマガジンハウスさんから出させていただくことになりました。

新しい本では、過去お金に振り回されていた私が、いかに「福分」を得るに至ったか、そんな内容をまとめたつもりです。機会がございましたら手に取っていただけると幸いです。

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