一つのバロメーター

だから、今はキレるにしてもキレる相手の個人的なことをダメ出しするとか、そんな方向性の内容にしています。ましてや、キレる相手が夫である内場(勝則)君だったりすると、本当に私が家の中で腹が立っていることをリアルに叫んでいます。(笑)

内輪のことだから伝わりにくいかなとも思いつつ、それで内場君が本当に困ったような顔をすると、それが伝わってお客さんが笑ってくださる。その形が成立すると、ベクトルは身内の内場君にしか向かないので誰かを傷つけることがない。

キレ方も時代の流れで変わるので、自分の中で空気チェックをしています

時々、劇場近くのご飯屋さんで食事をしていたりすると、新喜劇ファンの方から「すみません、僕にキレてもらってもいいですか?」と言われることもあるんです。ただ、私の場合は単発のギャグではなく、お芝居の中で腹が立つことがあった末にキレているので、いきなり脈絡なくキレるのは難しいんですけど(笑)、実はこれを言われるとうれしくもあるんです。

違和感や怖さを感じることなく、ポップなやり取りとして面白がってもらっているから言ってきてくださっているんだなという確認になるというか。ニコニコしながら「やって」と求められる。そこが一つのバロメーターにもなっているなと。