(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
圧倒的なオーラを放つトップスターの存在、一糸乱れぬダンスや歌唱、壮大なスケールの舞台装置や豪華な衣裳でファンを魅了してやまない宝塚歌劇団。初の公演が大正3年(1914年)、100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第49回は「初めましての文楽」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)

前回「宝塚の舞台、男役が「女装」する時、並々ならぬ努力と研究がそこにはある。どうか温かい目でご覧ください」はこちら

何度も避けてきた「文楽」

初めて「文楽」を観ました。

「菅原伝授手習鑑」こちらを観ました。

日本伝統芸能の一つ「文楽」。
宝塚を退団し、いろんな世界を観る機会が増えましたが、
ここだけは何度も避けてきました。

何だか難しそう…。 

何度もお誘いを受けていたものの、自分の気持ちが100にならなくて、 
観てみたい気もするけど、なかなか一歩が踏み出せませんでした。

友人からのアドバイスや事前予習で、楽しみのほうが上回った今回、
期待と不安が入り混じる中、ようやくその一歩を踏み出しました。