どんな技術なんだ!?
しかし声が変わっても、微塵も違和感なくお話は進んでいきます。
そして人形の動きはそれはそれはスムーズで、
3人で動かしているのですが、3人で動かしているとは思えない一体感です。
顔を出せるのは主遣いだけで、あとの2人は黒子です。
視界はもちろん狭いだろうし、それゆえアンテナを張りまくり、呼吸を感じているのでしょう。
でも主遣いの人が声を出しているわけでなく、台詞を言うのは上手花道の太夫です。
どんな技術なんだ!?
しかも聞いたところによると、この題目をやると決まっても、
稽古で合わせたりはほとんどなく、やっても1回ぐらいだいといいます。
宝塚では約1ヵ月は稽古をします。
しかも朝から晩まで稽古稽古の日々です。
何度も何度も稽古する事で身体に覚えさせ、呼吸を合わせます。
それがほとんどない!?
稽古をしないと不安になる身体に仕上がっている私としては、
とうていありえない事です。