経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「紙の〈健康保険証〉が廃止されます」です(イラスト:さかがわ成美)

紙の「健康保険証」が廃止されます

マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」が義務化され、これまでの「健康保険証」が2024年秋には廃止されることが、3月7日の閣議で決まりました。

来年秋以降は、「マイナ保険証」を紛失したり、取得していない人には、「資格確認書」が発行されますが、これは今のところ1年間の暫定措置。その後は、決定ではありませんが、1年ごとに役所の窓口に行って更新することになりそうです。

注意しなくてはいけないのは、「マイナ保険証」は5年ごとに更新する必要のある電子証明書の一種なので、更新するには自分で役所の窓口などに出向かなくてはならないこと。その場合、役所によっては予約が必要となります。

また、更新には有効期限通知書と暗証番号が必要で、暗証番号を忘れてしまうと、丸1日は更新した保険証を使うことができません。さらに、マイナンバーカードを申し込んだ時に設定した6桁から16桁の暗証番号も必要です。有効期限は、マイナンバーカードが10年、マイナ保険証などの電子証明が必要なものは5年と、それぞれ異なるので注意しましょう。