サービス精神に溢れる神対応

もう一つは、『~電視台』の番組を終えて東京へ帰る新幹線の車内で、レギュラーや準レギュラーのタレントさんたちと共に、当たりの出るお菓子を巡ってワチャワチャしていたという、全員が子供に戻ったかのようなエピソードです。

さんまさんは通路に立って、ABCDの4席に座る芸人さんたちを《仕切る》も、全員が既に老眼のため、なかなか《当たり》が判別できず、さらに盛り上がっているという……。

こちらを目撃された方も大勢いらして、私がいちばん笑ったのは、「さんまさんって座らないんですね」という一般の方の《感想》でした。

『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、さんまさんの楽屋挨拶にいらしたタレントさんたちの多くが、ドアを開けた途端、さんまさんとのトークがカットインで始まることや、楽屋内でオジサンたち(プロデューサーやマネジャー、放送作家、総合演出らです)に囲まれて、そこでも『さんま御殿!!』をやっている=スタジオと何も変わらない…ことを驚いているのをよく聞きます。

そうなんです、誰か《相手》が居れば、さんまさんはテレビで見ているのと全く変わりません。この神様以上にサービス精神に溢れる神対応は、根っから心優しい人である証拠だと私はいつも思っています。

「人には役割があるからな…」と度々口にするさんまさんに、私はこれまで何度助けられてきたことでしょうか。特に、10年にわたる不妊治療中も私はさんまさんとずっと仕事をさせてもらっていたので、お食事をご一緒する機会もあり、「人には役割ってものがあるからな」と一言、言ってくださったのです。不妊治療をしていること、それを書いたり話したりすることも《自分の役割》なのかもしれないと思わせていただけたことが、私にとってのさんまさんの最高の《神対応》でした。

もう一つ、私より2学年上のさんまさんがまだまだ頑張っていらっしゃることにも刺激と元気をいただいています。

悩んだり立ち止まったりするとき、「これも神様が私に与えてくれた役割なのだ」と思えたら、ずいぶん楽になれると思います。

「さんまさんが居るから今の私が居ます」と毎年バースデーカードに書き続けている私。今年もそのように書くつもりです。