まずやるべき3つの老化予防
ここで押さえておきたいのは、結局は自分の体は自分で管理するしかなく、現代医学が正しいとばかりは言えないということ。そして、老化の予防は思秋期から始めなくてはならないということである。
思秋期は、ホルモンバランスが変わり始めるだけでなく、意外に知られていないが、脳の老化が初めて本格的に進む年代でもある。脳のなかでもっとも早く老化がスタートするのは、記憶を司る海馬と言われる部分ではなく、前頭葉という「意欲」や「創造性」を司る部位だ。一般的には、40代ごろからこの部分の委縮が目立ち始めるようになる。
体というのは相互の連関が強いから、ある部分が老化を始めたら、それが呼び水となって他の老化も起こりやすくなる。
たとえば、血管が老化すれば各臓器も老化しやすくなるし、反対に臓器が老化すれば血管も老化しやすくなる。同様に、前頭葉が老化し出したら、意欲低下によってうつにもなりやすくなるし、うつになれば前頭葉の働きも悪くなりやすいものだ。