老化の「勝ち組」になるには?
それでは、老化自体は避けられないこととしても、その個人差のあるなかで少しでも老化の勝ち組になれる方法はないのだろうか。
じつは、現在の医療はまだまだ過渡期であり、ある特定の病気にならないためのアドバイスはできても、老化を遅らせる方法や健康になるための方法は解明されていないのだ。
それどころか、動脈硬化を防ぐためにコレステロールを減らそうとすると、かえってホルモンバランスを崩す結果になったり、血圧が高いのを薬で下げようとすると、かえって覇気が落ちてうつ病になってしまったりすることもある。
少し説明すると、現代の医学は、臓器別に専門が分かれている。呼吸器、循環器、消化器、泌尿器などなど、それぞれの臓器に対応する科があって、大学病院などの場合たとえ同じ病院であっても横の連携はほぼないに等しい。
そんなわけだから、ある人がある大学病院で複数の科にかかっていたとすると、おととい内科で尿検査を受けたのに、今日は泌尿器科で尿検査をおこなわなければならないというようなことが起きる(さすがに電子カルテの普及でそれは減ってきたが)。