終のすみ家を決定させた4つの条件

家は大きな買いものです。しかも年金暮らし、ひとり暮らしの私にとっては簡単に決断できるものではありません。

そんな私がなぜ一軒家を買う決断ができたのか。それは次の4つの条件が後押ししてくれたからです。

籠の入れものは、ただ置くだけでも絵になるアイテム(写真:『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』より)

一つ目は「資産価値」です。

目を付けた今の家の値段が下がり始めた頃、「買い手がつかないのかな、この値段ならどうにか買えるかもしれない」と思い、子どもに相談しました。

大きな買いものですから、保証人も必要、勝手に決めるわけにはいきません。子どもたちも、このくらいの値段ならと納得したようです。

「土地付き」というのも安心材料でした。

東京はこの先大きな地震に見舞われるとの情報もあり、古いマンションでは地震対策がなされているのか、いないのか素人は判断できません。

一軒家でも潰れることはありますが、家屋が壊れても土地は残る。「土地付き」なら、私の死後もどうにかなると考えたわけです。

売主側としては、リフォームしているので、更地にするわけにはいかない。土地値にリフォーム代金を足したぎりぎりの値段だったのではないでしょうか。

二つ目は、すぐに住める状態だったことです。

中古のマンションや家を買っても、水回りだけはリフォームが必要と言われています。

自分でリフォーム業者を探すほどの熱意も余裕もなく、なるべく早く賃貸生活から自由になりたかったわけです。