うならされる名配合

この牝系が発展していく上でのキー血脈として、トウカイクインの父アトランティスの母アトランティダが挙げられるでしょう。

アトランティダは伝説の名牝プリティポリーにさかのぼる牝系で、父はネアルコ直仔ニンバス、母父は大種牡馬ハイペリオンという良血です。

トウカイテイオー5代血統表＜『トウカイテイオー伝説 日本競馬の常識を覆した不屈の帝王』より＞
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この「父ネアルコ系、母父ハイペリオン、牝系プリティポリー」という構成は、ノーザンダンサーの父ニアークティックと全く同じです。

トウカイナチュラルの父ナイスダンサーはノーザンダンサー直仔ですから、トウカイナチュラルはニアークティック≒アトランティダのニアリークロス３×４を持つことになります。

トウカイナチュラルが優秀な繁殖牝馬となったのはこのニアリークロスに因るところも大きいと考えられるのです。

そしてシンボリルドルフの母父スピードシンボリも、父がネアルコ系で母父がハイペリオン系で、しかも母母父オーソドックスはアトランティダの母オリンピアンクイーンの全兄にあたります。

つまりスピードシンボリもアトランティダやニアークティックとかなり近い血脈構成をしているわけで、トウカイテイオーはスピードシンボリ≒ニアークティック≒アトランティダのニアリークロス３×４.５とも表記できるのです。

シンボリルドルフ産駒としても、トウカイクイン牝系からみても、うならされる名配合と言わざるをえません。