箱根トライアルステイの滞在地「cotoha」からの眺め。広いウッドデッキの先に、空と山が広がる=神奈川県箱根町
かつて女性の辛さは「女三界に家無し」と表現されました。しかし現代、「本当に住む家が買えない、借りられない」という危機的状況に直面するケースも増えています。そして男女雇用機会均等法で社会に出た女性たちが、会社勤めをしていればそろそろ一斉に定年を迎える時期に…。雇均法世代である筆者は57歳、夫なし、子なし。フリーの記者・編集者。個人事業主ではあるが、見方によっては「無職」。ずっと賃貸派だった彼女が、60歳を目前に「家を買おう」と思い立ち、右往左往するリアルタイムを、心情とともに綴ります。

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どうしよう! ここ、ずっと住みたいかも!

どうしよう! ここ、ずっと住みたいかも! 真剣に、気に入ってしまったかも!――と本気で迷っている私が今いるのは、神奈川県・箱根町です。箱根ですよ、箱根! あの、保養所とかのある、温泉のある、別荘地もある、箱根駅伝が開かれる、あの箱根ですよ! なのに、なんと、ここも、あまたある他の地方都市同様、人口減に悩み、町への移住促進のため、「お試し移住」施策をしていたのです! なななんと!! ということで、町の移住促進策、「箱根トライアルステイ」に申し込んでみました。結果、めでたく選ばれました。コロナ下では倍率10倍、いまも数倍はあるという狭き門。感謝します、箱根町さん! ステイさせてもらいます。

ということで、来ました、箱根。住んでます、箱根。いやはや、良いです。抜群です。

箱根トライアルステイの滞在地「cotoha」からの長め。広いウッドデッキの先に、空と山が広がる=神奈川県箱根町

まず、朝、鳥の声で目覚めます。あまりに快適に眠れるおかげか、目覚ましより早く目が覚めちゃいます。もったいなくてベッドの中にいられず、起き出します。だって、滞在先(cotohaという名前の町の施設)のロケーションが素晴らしいのです! 近隣の木々の先には、箱根の緑が! 外輪山が!! PC画面に疲れてふっと目を上げれば、そこには広い空と箱根の緑があるのです!! なんと贅沢な! 目が喜んでいます。

仙石原の街中なので周囲には民家もあり、町の人いわく、cotohaの眺望はそれほどでもない、とのことですが、東京都心のビル街に住んでいる私からしたら、十分に自然豊かです! 空気が新鮮で、風が気持ちいいです。つい窓を大きく開け放していたら、昨日はモンシロチョウが、今日はクマバチが、誤って部屋に迷い込んで来ました(クマバチは、ぶーんと一周したあと、固まっている私を尻目に、そのままぶーんと窓から出て行きました、一件落着。ほっ)。

箱根の天気は変わりやすいとのこと。昨日は、朝方さあっと降ったようですが、その後は気持ちよく晴れ、でも午後3時頃からどんどん霧が出てきました。まるで天然のミストシャワーです。庭先のウッドデッキでミストシャワーを浴びて、その後、町営温泉に入りに行き、硫黄臭くなって帰り道、コンビニで惣菜と飲み物をゲットして、cotohaに戻りました。Wi-Fiさえ通じれば、オンライン会議も出来ますし、こうして原稿のやりとりも不自由しません。

そして、もうすっかり虜です。箱根町、リアルに真面目に移住しちゃおうかしら?