相対的に、シェアハウスは魅力的と言えそう

リアル・テラハなら、「運営会社として、入居者を交流させるような仕掛けやイベントはしないんですか?」と聞いたところ、「していません。入居者さんたちが自主的に、BBQをしようなどとイベントで盛り上がるシェアハウスもありますが、あくまで自主的です」とのことでした。交流にうまく入れないのではないか、との心配は杞憂のようです。

ただ、G社の場合、契約は「定期借家(定借)2年」というのが気になりました。定借とは、契約が満了したら、更新できない契約です。比較的長く住み続けたいと思っている賃借人にとっては、2年で必ず出て行かなくちゃいけない定借物件は避けたいところです(特に、これから年を取るにつれて新規契約がより難しくなりそうなアラ還ならばなおのこと)。更新は絶対できないのかと聞くと、「更新ではなく、再契約で、新しい契約を結び直してもらいます」との説明でした。その際は更新料ではなく再契約手数料を払う、けれど、最初の礼金の半額程度だそうです。

また、同じ運営会社の運営する他の物件に移るなら、「リピート割引」という礼金半額かフリーレントなどのサービスが適用されるとのこと。一般の賃貸物件は、定借じゃなくても2年後の更新時に1ヵ月分の更新料を取られることを考えると、お得感がありそうです。

相対的に、シェアハウスは魅力的と言えそうです。G社のように運営会社が直営の場合、仲介手数料はかかりません。敷金も、家賃1ヵ月分相当なので比較的安く、さらに退去時に敷金から差し引いて返金する「敷引き」についてもG社は最初に明示しています。3~4万円と、クリーニング代相当ですから良心的です。ただ、家賃だけで比べると、さほどお得感があるとは言えません。

今回、見学した物件についても、駅前の不動産屋で同程度の物件をチェックしたところ、ワンルームは、アパートで家賃3万~4万5000円、マンションで3万1000~7万7000円でした。家賃に敷礼金まで含めた総額と、物件の場所や立地、共有部の設備、サービスの質(清掃代込みなど)までトータルで考え合わせたほうが良さそうです。