イメージ(写真提供:Photo AC)
7月10日、活発化した梅雨前線の影響により福岡・佐賀・大分の3県に線状降水帯が発生し、大雨や河川の氾濫、土砂災害などの被害をもたらしました。7月13日には北海道でも集中豪雨が。近年は台風、前線、線状降水帯、ゲリラ豪雨による短時間強雨が頻発化してきており、毎年のように異常な量の降雨が発生している状況です。いつどこで大雨被害に見舞われるか分からない現在では、いざという時に知識・準備不足で慌てることがないよう、日頃から対策を意識しておく必要があります。

大雨の頻度は増加している

近年は毎年のように大雨による被害が発生しています。直接被災はしていなくても、テレビや新聞などで報道されるニュースに触れ、以前よりも大雨災害の頻度が増加していると感じている人も多いのではないでしょうか。

気象庁の観測によると、1日の降水量が200ミリ以上の大雨を観測した日数は、「1901年から1930年」と「1990年から2019年」で比較すると約1.7倍に増加しているとのことです。こうした気候の変化には地球温暖化が関連していると考えられています。

(近年発生した大雨災害の事例)

・「平成30年7月豪雨」(2018年6月28日~7月8日)…前線・台風などにより、西日本を中心に記録的な大雨となった。

・「令和元年東日本台風」(2019年10月10日~10月13日)…記録的な大雨、暴風、高波、高潮が観測された。

・「令和2年7月豪雨」(2020年7月3日~7月31日)…西日本から東日本、東北地方の広い範囲で大雨となった。4日から7日にかけては九州で記録的な大雨となり、球磨川など大河川での氾濫が相次いだ。

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