抑えの大変さが身に染みた

08年はほぼリリーフで11試合しか一軍登板がなく、プロ4年目で初めて0勝に終わりました。ファームなら抑えられるけれど一軍では通用しない、という同じことの繰り返し。ファームなら抑えられると思っているから、マウンドでテンションも上がりません。

結果を出して一軍に上がると、投げ方まで変わってしまいました。相手を見下ろして投げることができなかったからです。

『#みんな大好き能見さんの美学(ポーカーフェイスの内側すべて明かします)』(著:能見篤史/ベースボール・マガジン社)

それならファームでも緊迫した場面で投げたほうがいいと考え、平田勝男二軍監督(現・ヘッドコーチ)にお願いして抑えをやらせてもらいました。

やってよかったですね。ファームといえども勝敗のかかった場面、緊張感を持って投げることができました。抑えの大変さが身に染みたので、一軍でやりたいとは思いませんでしたが。