生まれながらに、他とは違う神経系を持つ

内在化タイプは人生のさまざまなことに反応し、ほかの人や周囲のさまざまな振動をとらえては音叉のように共鳴する。こうした勘の鋭さはすばらしい長所であるが、わずらわしくもある。ある人はこんなふうに言う。

「わたしの頭はありとあらゆるものを吸収しちゃうんです!」

内在化タイプは、生まれながらに鋭敏な神経系を持っているのかもしれない。乳児の環境への適応レベルには、かなり早い時期からちがいがみられることが複数の研究から明らかになっている(ポージェス、2011年)。

わずか5カ月で、ほかの乳児よりはるかに鋭い知覚力を示し、関心を維持している乳児もいる(コンラット、ミーゼル、アブロウ、2013年)。こうした特徴は、子どもが成長した際のさまざまな行動とも関係があることがわかっている。

『親といるとなぜか苦しい――「親という呪い」から自由になる方法』(著:リンジー・C・ギブソン、監修:岡田尊司、翻訳:岩田佳代子/東洋経済新報社)

神経科学者ステファン・ポージェスは、持って生まれた神経学的なちがいは新生児にもみられると断言している(2011年)。

彼の研究によれば、ストレス下において自分で自分を落ち着かせ、生理作用を調節する能力は、人生のごく初期の段階から個人によって大きく異なるという。幼児期から、ある対処スタイルになりやすい性質というのが存在するのかもしれない。