「外在化タイプは未熟な親に行動が問題だと言われ、内在化タイプは本質そのものが問題だと告げられる」(写真はイメージです。写真提供:photoAC)

内在化タイプは強い感情を持つ

外在化タイプとちがって、内在化タイプは感情をすぐに表に出すことはない。そのため彼らの感情は内に秘められたままどんどん強くなっていく。

また、ものごとを深く感じるために、神経過敏や感情過多と思われることがよくある。つらい経験をすると、悲しい顔をしたり泣いたりするが、それは、感情を病的に恐れる親にとっては耐えられない。

対して外在化タイプは強い感情を抱くと、自分の内で悩まずに行動で表す。だから周囲からは、感情のせいでそういう行動に出ているにもかかわらず、感情よりもむしろ行動に問題があるとみなされがちだ。

精神的に未熟な親は、内在化タイプの子どもが抱く感情に対してはうっとうしく思ったり軽蔑したりして、無視するか拒むことが多い。

外在化タイプは未熟な親に行動が問題だと言われ、内在化タイプは本質そのものが問題だと告げられる。