スイスの国歌以上の緊張

大自然に抱かれるとはこういう事なんだなぁと、包み込まれるような大きな包容力を感じ、癒され、ホッとしたのも束の間、今度はカンヌに行くことになりました。 

カンヌで開かれる、モナコ公国アルベール二世大公主催のパーティーで、
なぜかパフォーマンスをすることになりました。
そんなとんでもない!と一度は全力で断るも、断り切れず、
カンヌで再びスイスの国歌以上の緊張を味わうこととなります。

アルベール二世大公のお母様は、ハリウッド女優だったグレース・ケリーです。
カンヌもモナコもグレース・ケリーも、地球儀とテレビの中の遠い世界だと思っていましたが、気がつけば私はカンヌにいました。

まるで舞台のセットがそこにあるような素敵なパーティー会場、
女性は皆さんとても素敵なドレスで、男性はタキシード。
いったいこの方達はどういう方達なんだろう…というような
紳士、淑女、貴族みたいな人達がわんさかいました。

そんな人達の前でパフォーマンスをすることになり、
宝塚で培った度胸とハッタリと勢いだけで、
『ME AND MY GIRL』の「ランベス・ウォーク」を会場を練り歩きながら歌いました。
我ながらよくやりました。
皆様ノリがよく、最後にはアンコールまで頂きましたが、とにかくド緊張でした。