「〈林さんはミーハーだから〉と言われることがあるけれど、自信を持っていいんですね」(林さん)

《ミーハー力》に自信を持とう

湯川 私が一番やっていて楽しいのは、《推し》の追っかけ。これは若い頃から変わりません。

 今の推しはどなたですか?

湯川 ここ数年は、藤井風さん。12年ほど前に、14歳だった彼がショパンの幻想即興曲をピアノで弾いているのをユーチューブで見て、「え~、何? この人」と思ったのが最初。それから折にふれ見ているの。私が書いたマイケル・ジャクソンのライナーノーツとか読んでくださったりしているみたい。

 これまでも音楽業界の推しは、たくさんおられたでしょう。

湯川 昔、エルビス・プレスリーが大好きで、「会いたい!」と思い続けて、15年かけて会うところまでたどり着いた。そして、私が結婚するときの証人にもなってくれて。出発はミーハー。それは今も変わっていないし、ミーハーは女の底力ですね。

 ミーハーは女の底力。本のタイトルにしてもいいくらい素敵な言葉! 私も「林さんはミーハーだから」と言われることがあるけれど、自信を持っていいんですね。じゃあ、「大谷翔平さん素敵」と思い続けていたらいつか会えるかしら。(笑)

湯川 あちこちで言っていれば、いつか夢はきっとかないます。