味が自慢の「調理済み」と料理に便利な「冷凍素材」

一口に冷凍食品といっても2種類あり、活用方法が異なるのをご存じでしょうか。1つは「調理済み冷凍食品」。もう1つは、下処理済みの「冷凍素材」です。

調理済み冷凍食品の代表的なものは、チャーハンやギョーザ、唐揚げやコロッケなど。電子レンジで加熱したり、フライパンで焼いたりするだけで、作りたての美味しさが味わえます。

昔は「簡単」「便利」が売りだった調理済み冷凍食品ですが、企業努力の末に、家庭では再現できないプロの味を提供できるようになりました。味のレベルの高さには目を見張るものがあります。

一方の冷凍素材は、野菜類や海鮮などを急速冷凍したもの。旬の時期にまとめて収穫・冷凍しているため、栄養価が高い状態が保たれているのが特徴です。

なかでもブロッコリーや枝豆、かぼちゃやほうれん草などの「冷凍野菜」は、洗浄やカット、加熱などの下処理が施されているため、料理に必要な分だけ取り出して加熱すればよく、手軽に使えるのが魅力です。

「調理済み冷凍食品」と「冷凍素材」

では、これら2種類の冷凍食品を普段の食生活にどのように取り入れればいいのか。上手な活用方法を伝授しましょう。

調理済み冷凍食品は、ご飯や麺類などの主食から、野菜の煮物や惣菜などの副菜、唐揚げやギョーザなどの主菜までさまざまなカテゴリーのものが網羅されています。ですから、「今日は野菜が少ないな。だけど副菜を作るのは面倒」と思った時に、「冷凍なすの揚げ浸し」を1品加えるなど、「足りない」と感じたものを補えばいいのです。

特にシニア層はたんぱく質が不足しがち。とはいえ、肉や魚を一から料理するのは億劫だし、そんなにたくさん食べられないという場合もあるでしょう。そんな時のために、主菜となる唐揚げやギョーザなどを冷凍庫にストックしておくのもおすすめです。パッケージ裏面には「栄養成分表示」が明記されており、たんぱく質や脂質などの数値がわかるので、栄養管理の助けにもなります。