細菌が増殖するから常温解凍は厳禁!

美味しく食べるには、調理方法を守ることも重要です。パッケージの裏に記されている作り方を守るようにしましょう。なぜならメーカー各社、美味しく食べるために何度も実験したうえで、作り方や加熱時間を定めているからです。

電子レンジのなかには、「冷凍食品モード」など自動で調整する機能がついているものもありますが、メーカーが使用を想定しているのは「通常モード」。ですから、「通常モード」での加熱を選択してください。

電子レンジ調理は手軽で簡単な半面、加熱時間が異なる商品を一度に調理できないのが難点。一度の食事で、複数の調理済み冷凍食品を使う場合は、異なる調理方法のものを組み合わせるとよいでしょう。たとえば、「油で揚げる」ものや、「フライパンで炒める」もの、「湯せんする」ものなどを選ぶと便利です。さまざまな調理法の商品を使えば、家族の分を作るのにも強い味方になるでしょう。

一方の冷凍素材、特に冷凍野菜の活用方法はとても簡単。先にもお話ししたとおり、すでに下処理がしてあるため、解凍する必要もなく、凍ったまま調理中のフライパンや鍋などに加えればOKです。余熱で解けるくらいにすれば、美味しく食べられます。

覚えておいてほしいのは、どんな冷凍食品も常温解凍は厳禁だということ。細菌が増殖して品質が劣化しやすいからです。ただし、「自然解凍」と明記されたものは例外。高度な衛生管理のもとで製造され、細菌数を極力抑えた状態で冷凍しており、自然解凍しても安全に美味しく食べられます。