松本潤さん演じる徳川家康がいかに戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのかを古沢良太さんの脚本で巧みに描くNHK大河ドラマ『どうする家康』(総合、日曜午後8時ほか)。第33回では、小牧長久手で秀吉(ムロツヨシさん)に勝利した家康だが、秀吉は織田信雄を抱き込み和議を迫り、人質を求めてくる。秀吉が関白に叙せられたため、名代として大坂城に送られた石川数正(松重豊さん)は改めて秀吉の恐ろしさを痛感し――といった話が展開しました。一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生が気になるあのシーンをプレイバック、解説するのが本連載。第51回は「石川数正が出奔した理由」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし!
石川数正出奔!
ドラマの初回から登場している石川数正が、とうとう徳川家を出奔してしまいました。
彼は家康の左腕ともいうべき重臣(右腕は酒井忠次)です。それがいったいなぜ? という理由探しが来週展開されるのでしょう。
そこで、あとだしジャンケンにならぬように、ぼくの考えを早いところ書いていきます。それと併せて「最近になってこの連載を読みはじめた」という方のために、今一度記事の方針をお断りしておきたいと思います。