テトリスのように宿題が積み上がって

ここまでいつも同じことを繰り返す兄弟を見ていたら、ふと、
「なんか私がまちがってるんじゃないか」とさえ思ってしまう。
ちがーう!私じゃない。
学校へ通うことと勉強は、親は環境を与えてやれるだけで、二人羽織のように代わってやれることではないからだ。

日々大きな図体も心も成長し続けている息子たちの、こと「お勉強」については、実はいまだにこの母にもこれと言った問題の解き方がわからなくて困っている。
長男と次男でさえ同じ解き方が通用しないのは、もう本当にどうしてくれようか…。

我が家は息子二人共、自宅から程近い私立の小学校に通わせていた。
小学生の時には海にも山にも連れて行って、スポーツもいろんな経験をさせてやりたい。中学受験のない余裕のある6年間を過ごさせたい一心で幼児教室に入れ、一つの小学校だけを受験させた。5年後には瑛介も同じ学校に入学した。

朝7時には家を出て電車通学。高学年になると家に帰り着くのは17時近くだ。多くの子はこのあと塾や習い事をたくさん抱えている。

小3の秋頃から翔大が地元の野球チームに通い始め、土日祝日はほぼ野球。時々土曜日に学校がある時は練習や試合を休ませていたが、6年生で主力になると学校のほうを休んでいた。

私学なので学校での学習の進め方が独特で、宿題もそれなりにボリュームがある。
毎日提出する宿題が返ってくると間違ったところを直してまた提出、翌日は別の宿題に昨日の直しの宿題、という具合にどんどんテトリスのように宿題が積み上がって…気がつけば宿題のプリントの行方がわからなくなる。多く溜めすぎると先生から連絡が来る。
定期テストに加えて、この宿題の提出具合も成績と中学進学に関わってくるからだ。

ランドセルの底からジャバラ状になったプリントを発掘しては、夜遅くまでふぅふぅ言いながらやることになる…そう、うちは2人ともそうだった。

翔大(右)小6、瑛介小1の時。1年だけ一緒に学校へ通った。もう今は誰だかわからないくらいに大きくなり…