「文武両道」は難しい

私が息子たちを私学に入れた理由の一つは、「文武両道」を目指してほしかった、というのがある。
小学校から入れたのは、小さい時に色々なことを経験して、勉強して、大人になるまでに何か夢中になれるもの、得意なものを1つ見つけられたら、それをその先トコトン極めていければいいのではないか。
またスポーツと勉強は両輪で、どちらもギアを切り替えながら心身ともに健やかに学び続けていくことが大事。その「切り替え」がうまくできるようになることこそ、一番大事なことなのではないかと考えていた。

ふむ。筆で書いて額縁に入れて掲げておきたいほど「文武両道」、素晴らしい響きだ。

だがしかし…。

こんなに難しいことが世の中にあるのかな、とも思う。

なんだって「両立」は難しい。どうにかこうにか、やぶれかぶれでなんとかやってます、のイメージで、完璧なんてあり得ない。私だけかな。

要領よくやること。これがちゃんと叶うなら、魔法のようにいろんなことが何でもできてしまうではないか。要領がいい。羨ましい。

人間の時間は等しく1日24時間。
顔が一人一人違うように、個性も性格も、体力も住環境も、昨日食べたものも、それぞれみんな違っている。体を健やかに保つことも必要。
そんな中で時間の使い方一つさえ身につければ無敵だろうか。勉強も野球も、ある時一心不乱に没頭することで上達するものなのではないか。