夢中になれるものがあること
大学に入っても自分の好きなものが見つけられなくて、会社に入って初めて「これで生きていく!」と思えるものに出会えた。それまでは自分の中に誇れるものも守りたいものも私には何もなかった。
なので、息子たちがとても小さい時から「これが大好きだ!」と一生懸命になれるものがあることを、わたしは心底羨ましく思っている。
たとえその高い目標が叶わなかったとしても、若い頃にそれだけ夢中になれるものがあること、思い切り苦しい思いも嬉しい思いも経験できるものがすでにあるというのは、側からみても相当幸せな青春時代ではないか。
あとからどんなにお金を積んだって手に入れることはできない、その時にしかできない経験。
あ、「お金」とかすぐ言っちゃう。大人ってほんとつまんないね。
「文武両道」ではないかもしれないが、一つのことを突き進んでいくこともまた大変だ。
辞めないで一つのことを続けることの難しさ。
大人でさえ、社会の中でいろんなこと全てに平均点をとりながら、少々辛くても何でも、簡単にやめないで頑張れているだろうか?
自分にできなかったことを子供に求めすぎてしまうのも、大人の本当につまらないところではないだろうか。
文武両道…私からは一番遠かった言葉です。
子ども達の今は、その一つのことを極めていく道の中で、勉強との両立を目指していく姿勢も求められる時代。アナタこれだけやってれば大丈夫よ、と言われる世の中ではなくなってきているのだ。
定期テスト…やっぱり今回も頑張ってもらわないと。
ほらお父さんも、何か2人に言ってやって!
だが夫は勉強に関しては一切、一言も、頑なに口を閉ざして言うことはない。
…でしょうね。