夫と“2人母親体制”で

子どもは今年で6歳になったので、自分でトイレにも行けるしご飯も食べられる。乳幼児の頃に比べたら、はるかにラクになりました。とはいえ、仕事をしながら、私1人の力で育児と家事をこなすのはとうてい無理な話です。じゃあ、どうしているのかと言えば、うちの場合、家事も育児も夫と半々で。“2人母親体制”みたいな感じで、手分けしてやっています。

イラストレーターの夫は俳優として舞台にも立っているので、私が舞台の仕事に入っているときには夫は入れない。夫に舞台の仕事が入っているときにはこっちは入れないと、夫婦でスケジュールを調整しながら、その時々で手が空いているほうが自然と家事や育児をするようにしています。赤ちゃん時代に、1日中、夫に子どもを預けて仕事に出かけたときは、「トイレに行くヒマもなかった」と、夫は弱音を吐いていましたが、今では子どもの世話はもちろんのこと、ご飯も作れるようになりました。

夫とは、知り合ってから1~2ヵ月で結婚しようと決めたんです。2人とも40歳前後の年齢だったので、結婚しないならわざわざつきあうこともないだろうって。お互いのタイミングが上手く合ったのかもしれません。「運命の人」かどうかはわかりませんが、彼のおかげで、私は今、子どもと出会えているんだなって、とても感謝しています。

ただ、いざ一緒に暮らしたら、ビックリするようなことがいっぱいあって。こだわるところが、ちょっと常人とは違うと言いますか。真夏に「暑い!」と言って短パンを穿いているのに腹巻はとらないとか、油たっぷりの中華料理を食べる前に念入りにリップクリームを塗るとか。彼曰く「料理の油が唇につかないようにリップクリームで防御している」って言うんですけどね。そんな、日頃、夫に対して抱いているモヤモヤを、私がレギュラー出演しているテレビ番組『突然ですが占ってもいいですか?』で占い師さんに相談したところ、「ご主人は宇宙人ですから」と言われて納得しました。私の常識では理解できない行動が山ほどあっても、宇宙人なら仕方ないよねって。(笑)

ケンカもしょっちゅうしますよ。お互いに、決して引かない性格なので(笑)。でも、子どもの前ではできないから、グッとこらえて。で、ようやく子どもを寝かしつけた後には、すでに怒りが収まっているなんていうこともよくあります。