最終目標は俊敏なおばあちゃん

妊娠中は「母親になったら、役柄の幅が制限されてしまうかも」という不安もありました。それが不思議なことに、妊娠した直後にオファーをいただいた『奪い愛、冬』の嫉妬に狂う鬼女の役に始まり、『探偵が早すぎる』『浦安鉄筋家族』など、独身時代よりむしろ体を張って演技をするお仕事が増えました。

とてもありがたいことですよ。子どもが成人するまで、この先15年以上も養っていかなきゃなりません。なるべくいろんな役に対応できるよう、白髪染めにもマメに通って、しっかり若作りをしようと思います。(笑)

体のラインを保つため、子育ての合間にちょこちょこ筋トレもしています。子どもが通っている幼稚園の近所のジムに入会し、送り迎えの合間にマシンで筋トレを。子どもを公園で遊ばせているときも、子どもを横目で見ながら、ストレッチをしたり、回し蹴りの練習をしたりとか。おかげで、出産後しばらくは元に戻らなかった体も、徐々に引き締まってきたみたいです。

子育てと仕事に追われているうちに、ふと気がつけば来年は50歳。実は、私が目指している最終的な目標は俊敏なおばあちゃんなんです。ものすごく身体能力の高いおばあちゃんになって、最初はヨタヨタと舞台を歩いていたのが、突然キレのいいアクションを披露して、みなさんをあっと言わせるような面白いコメディをやりたいんです。その目標に向けて、今から体を鍛えつつ年齢を重ねていきたい。ちょこちょこ筋トレを続けて、回し蹴りの精度もキープして、この先も頑張っていきたいと思います。