「朝シャン」は薄毛の原因だった?

今回のコラムには「いかにして時間をかけずに、美髪を保つ」というサブテーマもある。若見えの基本と言われる、髪の毛の艶。それが洗髪回数を減らすことでゲットできるなんて最高。そこでもうひとつ、私が気になっていたシャンプーに関する質問を百瀬にぶつけてみた。

「私調べだと朝シャンは薄毛の原因だと思うんだけど、どう?」

実は40代に突入した頃、毛量が減った。ついでに髪の毛も細くなった気がする。毛周期だろうと高を括っていたけれど、どうやらそうでもないらしい。焦った私は高級シャンプーや、育毛剤に手を出した。何かというとすぐに金で解決しようとする、独身中高年の悪い特徴だ。

ただ投資したヘアケア製品はまったく効かない。でも絶対に理由があるはずだと、仕事以上に知恵を働かせてたどり着いたのは“朝シャン”だった。

実は20代後半まで、夜シャン派。が、30代手前から仕事がとんでもなく忙しくなり、終電で帰宅することが増えた。深夜に洗髪からドライヤーまでできる体力がなく、朝シャンに移行。実際、朝シャワーをすると気分がシャキッとしたので、悪くはなかった。これは40歳になるまで、朝のルーティーンではあったけれど、どこかに罪悪感はあった。

(やっぱりその日の皮脂の汚れ、その日のうちに落としたほうがいいんじゃ……)

昨日の汚れを毛穴に詰まらせたまま寝ているのだから、あって当然だ。そこから私は10人くらいの40代以上の知り合いに「朝シャン派か、夜シャン派か」を調査した。結果、分かったのは毛髪がしっかりして、量の多い女性は、全員夜シャンだったこと。朝シャンを貫く女性の毛髪量はやや寂しかった。

「ああ、朝シャンはダメですよ。寝ているうちに皮脂に育つ、美髪につながる成分みたいなものがあるんですけど、朝洗うとそれをぜんぶ流しちゃうんですよね。そうなると紫外線とかの影響も受けやすくなりますから」

私の必死の調査は間違っていなかった。総括すると、いい髪の毛をキープするためには「2〜3日に1回の洗髪」「朝シャン禁止」である。

小林さん愛用のシャンプー