2023年9月10日、大相撲9月場所が東京・両国国技館で始まりました。横綱・照ノ富士は休場、3大関は横綱を、3関脇は大関を目指す今場所はどんな展開になるのかーー。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。

前回「嬉し涙が止まらない初優勝の豊昇龍、大関昇進も確実に。北勝富士と新入幕の伯桜鵬は悔し涙を乾かして来場所頑張れ!」はこちら

白星をプレゼント

大相撲秋場所が東京・両国国技館で9月10日に始まった。横綱・照ノ富士は腰の怪我と糖尿病の治療のために休場で残念だが、3大関は横綱を、3関脇は大関へ、2小結は関脇を目指し、三役の渋滞を防いで欲しい。しかし、初日に波乱があった。

新大関・豊昇龍は、花道から顔つきと動作が自信に満ちて貫禄が溢れていた。前頭2枚目・阿炎ののど輪と突っ張りでのけぞっても、最後は土俵際でとったりをして勝った。豊昇龍の師匠である立浪親方(元小結・旭豊)は、現役時代「角界の松平健」、「角界の暴れん坊将軍」と言われ、いまもイケメンぶりを継続している。親方は9月10日(乙女座だ)が誕生日なので、白星をプレゼントできた。

先場所、右の肋骨骨挫傷で6勝7敗2休でカド番となった大関2場所目の霧島は、小結・翔猿を吊り出した。今場所は期待できる。

両膝の怪我で先場所全休し、7度目のカド番の大関・貴景勝は物言いがつき、取り直しの末、前頭筆頭・北勝富士にはたき込まれてしまった。

新関脇・琴ノ若は、師匠で父親である佐渡ケ嶽親方と親子二代関脇だ。初日は前頭3枚目・正代に寄り切りで勝った。

しかし、先場所大関を逃した関脇・若元春は前頭2枚目・朝乃山に寄り切られ、関脇・大栄翔は前頭筆頭・明生に立った途端に叩き込まれた。負け方が悲しい。