イラスト:小林マキ

年齢とともに、耳の機能は低下し、聞こえづらくなっていきます。でも、歳のせいだからと諦めなくてはならないのでしょうか。耳をいたわり、少しでも“聴く力”をキープするための生活術を紹介します(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

難聴が進むと転倒や認知症のリスクも

耳は聞くだけでなく平衡感覚を司る器官でもあり、お互いに影響を受けやすいため、難聴が進行するとめまいを併発することも。

「めまいによって転倒するリスクも高まります。とりわけ高齢者の場合、転倒で大腿骨を骨折し、寝たきりになる恐れもありますから注意が必要です。また、聞こえにくさから人とのコミュニケーションや外出を避けるようになり、認知症が進行することもわかっています」

会話が聞き取りづらいなど、生活に支障をきたすようなら、補聴器の使用を検討しましょう。