補聴器は耳が慣れるまで時間がかかる

「補聴器は聞き取りにくい周波数の音を増幅させて脳に届け、脳の聴覚野の機能を助ける医療機器です。かけたらすぐに見えるめがねとは違い、使い始めてから耳が慣れるまで少し時間がかかります。その人の聴力や生活環境に合わせて、周波数を合わせたり、大きすぎる音を抑えたりといった調整を繰り返すことで、よく聞こえるようになります」

なお、補聴器とよく似たものに集音器があります。こちらは音を大きくするだけのもので、医療機器ではありません。いずれも通販やめがね店などで手軽に入手できますが、自己判断で使うと、かえって耳を傷めることも。耳鼻咽喉科などで相談のうえ、購入することが大切です。

次回からは、聴力低下を予防・改善する生活術を紹介します。

なお、難聴はほかの病気が原因になっていることも。少しでも聞こえに違和感を覚えるようなら、耳鼻咽喉科に相談しましょう。