ウィークポイント

「これで婦人科は卒業です」と羽田医師に笑顔で言われたのは次の瞬間でした。

(写真提供:photoAC)

20代の頃、初めて「基礎体温表」を付けてみたらグラフが平坦で薬を飲み始めたこと。30代半ばに婦人科を受診したら「あなたは不妊症ではありません」と太鼓判を押されるも、その後、自然妊娠には至らず、「ゴールのないマラソン」とも言われる不妊治療を10年続けたこと。40代半ば、諦めた途端に2度、自然妊娠するも、結局出産には至らなかったことなどが走馬灯のように甦りました。

私にとって「婦人科」は、本当にウィークポイントだったのです。

果たして、手術日は8月18日に決まりました。人気の医師ゆえ、スケジュールがそこまで埋まっていたのです。

ちょうど“お盆休み”近くだったことと、仕事にほとんど影響を及ぼさない週末からの入院で、腹腔鏡手術ゆえ「4泊5日」とのこと。それでも私にとっては人生初の“長期”入院でした。