こんなにのめり込むとは

睡眠と食事以外のすべての時間を執筆に費やしていた感じでしたが、その間、夫が家事のほとんどを担ってくれて。本当に感謝しています。

『黒い海 船は突然、深海へ消えた』(著:伊澤理江/講談社)

ちなみに負担がどんどん増えていく状況でも、夫は不満を口にせず溜め込むタイプで…。

さすがにムッとした表情を浮かべる日もあったのですが、私が夏休みの旅行先でも執筆の手を止めない様子を見て、最終的には「そこまでやりたいことならがんばれ」と応援してくれました。

ここまで突き抜けると「呆れる」を通り越して「理解」に変わるんだと、その時感じましたね。(笑)

自分でもこんなにものめり込むとは思っていなくて、それこそ執筆中はまったく周りが見えなくなってしまった。でも、それだけ「第58寿和丸沈没事故」の真相を追うことは、私にとって意味のある大事なことでした。