「ガボール・アイ」で視力改善効果が期待できる人、できない人
そのガボール・アイですらも、効果は限定的です。0.1以下の視力の人には極めて効果が表れづらいですし、0.1以上ある人でも、効果が出るのは7割とされています。つまり3割には効果が出ないわけです。
また、効果のエビデンスも強いものではありません。さらに、視力回復トレーニングは大人の近視のためのものであり、子どもは注意が必要です。
子どもは3歳くらいまでに1.0近く見えるようになるのが通常ですが、中には、眼球の成長が遅れるケースもあります。これは「弱視」と呼ばれる状態であり、幼少期のうちに専用のトレーニングメガネを使って治療する必要があります。
12歳以前の近視については、弱視である可能性も考えなくてはいけません。そこを見落として視力回復トレーニングを行ってしまうと、眼球に深刻なダメージを受ける恐れがあるのです。子どもは眼科で診察を受け、慎重に検討する必要があります。