未来を想像する癖をつける

このように大企業も、34年の月日のあいだに、大きく変化していくのです。

今30代以下のあなたは、あなたが定年退職を迎えるころまでに今いる会社や仕事がどうなっているのか、想像しておくべきだと言えるでしょう。

環境の変化の中で自分の人生をよりよくしていくためにも、未来を想像する癖をつけておくことは、無駄にはなりません。

そういう癖をつけるための訓練として、知識を身につけたり、ニュースなどで日本や世界の状況を知ったりすべきです。SF思考などの方法も役立つでしょう。

※本稿は、『池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力』(講談社)の一部を再編集したものです。


池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力』(著:池上彰/講談社)

「生成AIに負けない人材か」が問われる時代というだけでなく、想像力は、働き方、生き方を変える原動力。池上先生は、「タテの想像力」と「ヨコの想像力」とし、学校や職場で教えてくれない想像力の伸ばし方を具体的に伝えます。

パンデミックや戦争が私たちの前に立ちはだかっても、どうすれば世界はよくなるか想像することが突破口に! 現実社会をテキストに、想像力のリミッターの外し方を教えてもらいましょう。