現在の日本企業の時価総額トップは…
17位日立製作所、18位松下電器産業(現・パナソニック)、20位東芝という大手電機メーカー3社は、1990年代から2010年代にかけて世界的な薄型テレビ競争に敗れ、スマホや有機ELディスプレイなどの開発や次世代テクノロジー競争に乗り遅れてしまいました。
そして東芝は、2015年の不適切会計の発覚以来、8年間もの迷走を続けた挙句、今後は上場廃止での経営再建を目指す予定です。
日立製作所に関しては、2009年3月期に製造業として過去最悪の赤字を計上して以降、事業の選択と集中を進めました。
情報通信、電力、インフラなどに経営資源を集中させる一方で、テレビやハードディスクドライブ(HDD)など非中核とみなした事業からの撤退・縮小を決断したことで、11年3月期には純利益が過去最高となるなどV字回復をしています。
現在の日本企業の時価総額トップは、1989年時点で世界11位だったトヨタ自動車です。しかし残念ながら、今年2023年4月末には世界57位と、トップ50からも陥落してしまいました。