聞こえない、あるいは聞こえづらい位置関係が招く事態
「ごはんできたよ!」「できたってば!!」「わかってるよ!!」と、けんかしているご夫婦や親子の多いこと。「ごはんをつくったから、温かいうちに一緒に食べよう」って伝えたいだけなのに、なぜけんかになってしまうのでしょう。
幸せなはずの食事が、住まいのせいでけんかの種になってしまうのは悲しすぎます。
聞こえない、あるいは聞こえづらい位置関係にあると、言葉尻がきつくなるだけではありません。その状態が続くと、やがて話すことをあきらめてしまいます。
高齢者のいるご家族からよく聞く話で、耳が遠くなった高齢者に話しかけても聞こえていないから会話が成立しない。高齢者のほうも、よく聞こえていないけれど、聞き返すのも面倒で、適当に返事をしてしまう。すると話しかけるほうも「よく聞こえてないから、まあ、言わなくてもいいか」となってしまいます。
ついには事務的なことや、用件を伝えるのみの会話になってしまったりします。
こんな寂しいことにならないようにしたいものですね。
※本稿は、『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(著:高原美由紀/青春出版社)
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